Airbnbについて思ったこと

東京オリンピックに向けて外国人観光客の宿泊施設として期待されていた

エアビーですが、ちょっと当初私が思っていた方向とは違う感じになっているようです。

海外でエアビーを利用したことのある人に話を聞くと、

海外のエアビーは格安で自宅の一室を提供する、「ホストと旅人との交流の場」という

意味も大きいそうです。

ゲストが「現地の方が普通に暮らす家に泊まって日常を経験できる」ということが

エアビーの醍醐味であるともいえます。

 

でも、今日本で増えているエアビーはアパートの一室を宿泊施設としてまた貸しする

というもの。ホストではなく貸主は単なる管理人という立場です。

これでは、ゲストは安いホテルに泊まっても同じですよね。

 

 なぜか…?

それは日本人が「知らない人、ましてや知らない外国人」を家に入れることを

極端に嫌がるからじゃないでしょうか。よく、ヘルパーさんが家に来るのを嫌がるお年

寄りがいると聞きますがそれと同じ感覚なのでしょう。

 

私は今一人暮らしで猫を飼っているのですが、旅行に出るときにはペットシッター

利用します。その方がペットホテルを利用するよりも猫たちにとっては快適だからです。

このことを友人に話すと「信じられない!」と驚かれます。心配じゃないのかと。

もちろん、シッターさんを選ぶときはちゃんと面接をして細かい契約をかわしています

が何より大事なのはその人の評価をネットで確認できることです。利用者の評価がその

人の信頼度になるわけです。

エアビーも同じでホストやゲストの評価が信頼できる人なのかどうかを判断する材料に

なっています。評価が下がればゲストは宿泊を拒否されるし、評価が高ければ世界中の

どのエアビーにも泊まれるようになれます。

 

ところが、次なる壁は、

みんなネットの口コミが大好きで、食べログの評価でレストランを選ぶのに、こと人に

関すると「ネットの評価なんて当てにならない」となってしまうことです。

そして、ニュースでは民泊を利用した中国人のマナー違反ばかりが放送される。

その結果、自宅にゲストを迎える人はなかなか増えず、宿泊施設のようなエアビー

ばかりが増えていく、ということなのではないでしょうか。

 

なんだか、残念な感じです。

日本が好きで日本に来てくれた人と交流できて、喜んでもらえて、しかもお金が貰える

というすごく良いシステムなのに…。

 

次回は私自身がゲストを泊めたときの経験を書いてみたいと思います。