子どもは褒めて育てる⁉その先にあるものは…

小論文の課題文になっていたので

全文はどんなものかと思って読んでみました。

 

私が中高生だった昭和の時代は、何か悪いことをしたら(たいして悪いことでなくても)

先生のビンタが飛んでくるというのはよくあることで、中には竹刀や角棒を持ち歩いて、

ことあるごとに生徒を小突き回す先生もいたほど。

子どもが先生にはたかれた、と聞いたら親がお礼を言うような時代でした。

 

時代は変わり・・・

子どもの「悪い部分を矯正する教育」から、今は「良いところをほめて伸ばす」という教育が

主流になっています。

先生にボコボコに殴られて「俺、本気で叱ってもらったの初めてだよ~‼!」と生徒が泣きながら

叫んで更生する、なんてドラマは炎上必死で放送禁止レベルです(^^;)

 

しかし!

この本で著者は「ほめる教育が指示待ち人間を作り出す」という持論を述べて、

ほめる一辺倒の最近の流れに一石を投じています。

 

子どもがいいことをしたらすかさずほめて「えらかったね、よくできたね。今度はこんなことを

やってみよう」という感じで正しい行動に導く、という方法は

動物に芸を仕込むときに使う「道具的条件付け」という一緒だ、ということです。

「課題を与えられる→達成する→ほめられる」の繰り返しで行動が強化されることで、次第に

次の課題を待つだけの人間になる、と。

 

なるほど、確かにそうかもなぁと思う一方で、

今の子どもってもっと感覚が鋭いんじゃないかな?とも思うんですよね。

中高生にもなれば、

「ははーん、これはほめてやる気を出させる作戦だな」と見抜いて、それでも最近の子たちは

空気を読むのに長けているので、その場その場できちんと正しい行動をとり、大人の期待には応える。

指示通りに動くことに疑問を持ちながらも、期待に応え続けて疲れてしまう。

「指示待ち人間のふりだけ人間」だったりするのかも・・・。

考えすぎでしょうか?

 

自然な気持ちからほめることが子どもの自信となり、成長につながるというのは確かだと

思いますが、「教育」ということになると難しい点があるようです。

 

今は猫育てしかしてませんが(^^;)自分の子育てを振り返るいい機会になりました。

興味があれば…